あれ??ノートのバックリンク先にCanvasがない??
と感じたあなた。そうなんです。
2025/5 現在、obsidian公式の機能では、ノートのバックリンク(backlink)/アウトゴーイングリンク(outgoing link)がcanvasの場合、そのリンク先を表示してくれません。
つまり、canvasにノートを貼っても、ノート側からはcanvasにリンク移動できない(リンク先が表示されないということです。
しかし、安心してください。プラグインを使えばそれが可能になります。具体的に言えば、
というプラグインがおすすめです。
Backlink Cache
Backlink Cacheプラグイン。個人的にはこれが一番おすすめです。
機能としては、obsidianの起動時にバックリンクのキャッシュ(cache)を作り、バックリンクpaneのパフォーマンス速度を上げるものなのですが、
副次的な機能として、バックリンクペーンにcanvasへのバックリンクを追加します。
上記の動画のように、パックリンクペイン(右側のバー)にCanvasへのバックリンクを表示し、
「file:●●」という部分をクリックすることでその画像が貼られているcanvasにジャンプしています。ジャンプした先では、画像がハイライト(ツールバーが浮き出ている)されています。
動画は画像でやっておりますが、もちろん通常のノートにおいても機能します。
また、canvas上のファイルを選択して、そのファイルが貼られた別canvasへスムーズにリンク移動することも可能です。
ただし、個人的にはcanvasにリンクで飛んだのち、ハイライトだけではなく該当の画像(orノート)にズームインまでしてほしいなぁ……とも思いますが、
現状これがCanvasのバックリンク関連では一番いいかなぁと思っています。
これはコミュニティプラグインに登録されています。ほかのプラグインと同様にインストールしてください。
Backlink For Canvas(プラグイン)
Backlink For Canvasというプラグインも紹介しておきます。
公式のコミュニティプラグインにはまだ登録されていないので、*BRATを使う必要があります。
(*BRAT…公式のコミュニティぷプラグインに登録されていないβ版のプラグインを使うことができるプラグイン)
こちらはなぜか人によってはエラーが出るようです。現に私も使っているvault(保管庫)によってはエラーが出ました。
バグ対応も止まっています。
先に述べた「Backlink Cache」の方が安定してアップデートしてくれているので、個人的にはそちらを使う方をお勧めしますが、
エラーが出ない限りは、機能としては素晴らしいものとなっています。
★バックリンクペイン にそのままバックリンク先のCanvas名を表示してくれる
★リンク先にジャンプした後、自動で元のノート(or画像)にズームインしてくれる
こういった感じで、リンクで飛んだのち該当のノートにズームインしてくれるのが大変良いです。
導入方法をBRATへの導入から説明していきます。
BRATの導入
まず、obsidian内の『設定』→『コミュニティプラグイン』→『コミュニティプラグインの閲覧』からBRATを検索して見つけ出しましょう。

そして、BRATをインストールし、『コミュニティプラグイン』内のプラグインリストから、『プラグインを有効化(右端のトグルをON)』にすると設定の歯車マークが出てきます。

そうすると、設定に『Add Beta plugin』(ベータ版プラグインを追加する)というボタンがあるので、ここから目的のベータ版プラグインを入れることが可能になります。

Obsidian For Canvasの導入
それでは、下記のURL(『obsidian for canvas』のgithubリポジトリ)をコピーしてください。
そして、一つ前の手順で図示した、『Add Beta plugin』をクリックし、コピーしたURLを張り付けて追加(Add Plugin)しましょう。

↓そうすると、なにやら『読み込みに失敗しました』等と出て不穏ですが、『The plugin has been registered with BRAT』(このプラグインがBRATに登録されました)と表示されていれば、成功です。

成功していれば、『コミュニティプラグイン』のリストに『Backlink For canvas』が表示されているはずです。

Backlink For Canvasの機能
まず、プラグインを追加したら、機能が反映されなくてもしばらく待ちましょう。
これめちゃくちゃ大事で、おそらくプラグイン内部でcanvasへのバックリンクをデータベースに追加している処理が実行されていると思われます。
私の場合も、最初は機能が反映されていなかったのですが、しばらくしたらバックリンクペインにcanvas名が表示されました。
動画のように、リンクで飛んだ際、Canvas内の該当の画像(orノート)に自動でズームインしてくれます。
Canvas link(プラグイン)
最後に、Canvas link プラグインについて紹介します。
こちらは、コミュニティプラグインに登録されていますので、BRATからの導入は必要ありません。ほかのプラグインと同様にインストールしてください。
Canvas Linkの機能
Canvas Linkプラグインは右のサイドバーにCanvas Linkのタブを追加し、そのノートや画像ファイル等が配置されているCanvasのリストを表示してくれます。
コマンドパレットにて、「Canvas Link : Open」を実行しましょう。すると、Canvas Linkのタブが右のペインに表示されます。

実際にリンクをたどってCanvasに移動(ジャンプ)している動画はこちらになります↓
2025年1月のcanvas linkプラグインのアップデートで、ジャンプしたcanvasで該当のノートを自動フォーカスする機能が追加されたので、このプラグインが実用に耐えるものになりました。開発者さんありがとうございます。
ただ、こちらのプラグインまだ少し使い勝手が悪く、
backlink cacheの項で紹介した、canvas上のファイルから別のcanvasにリンクで飛ぶということが基本機能としてできません。
なぜなら、canvas上でファイルをクリックしても、そのファイルのバックリンク情報がペインに反映されないからです。

canvas上のファイルから別のcanvasに移動する方法
多少面倒ですが、Canvasに張り付けられたノートやファイルから、直接別のcanvasにリンク移動する方法もあります。
Hover editorプラグインを使います。
コミュニティプラグインでHover Editorプラグインをダウンロードして、下記設定にしてください。
・Auto Focus の項目をON

すると、下記のようなことが可能になります。
①Canvas上のファイルを選択
②右クリック→「Open in Hover Editor」
③Hover(ホバー)されたノートをクリック
④移動したいcanvasの名前をクリック
これで移動したいcanvasに移動(ジャンプ)できます。
まとめ
以上、バックリンクでcanvasにリンク移動するプラグインを紹介しました。
バックリンク機能をCanvasに導入すると、なかなか使える幅が広がります。
例えば、とあるノートが、別のcanvas上ではどういう文脈で配置されているか確認したいときに大変便利です。
AというCanvas上で配置されたノートXは、BというCanvas上では別の文脈で配置されています。
それすなわち、ノートXを媒介にして、A、BのCanvas間の思わぬつながりを発見することが可能になるということです。
この分野は非常に奥が深いので、自分も研究していきたい所存です。
それでは!よいobsidian Lifeを!

